ストーリー背景

誰にも愛されない?
あなたは木無愛実。彼氏の態度は日に日にそっけなくなり、あなたに隠れて親しくしていた相手は、信じていた人だった。
ふたりとどう向き合えばいいのかも分からないうちに、不思議なガラケーが、もっと理不尽な答えを突きつけてくる。人が一生に受け取る愛の量は、初めから決まっているという。
あなたの数値は、ゼロ。
待って、譲って、大切にしてきた。そのどれも、一度でも愛されることにはつながらないの?
このまま諦めたくはない。いつでもあなたがそばにいると思っている彼氏に、今度は嫉妬する側になってもらおう。その作戦に巻き込まれたのは、彼の友人——橘蓮だった。

協力しているだけ
蓮に助けを求めるのは、簡単なことではない。
口数は少なく、言葉は率直。用意していた説明が、彼のひと言で役に立たなくなることもある。しかも彼は、彼氏と親しい。いったいどちらの味方なのか、気にならないはずがない。
それでも会ううちに、そっけない顔でときどきからかってくるだけの人ではないと分かってくる。気まずい思いをしていることに気づいても、問い詰めずにいてくれる。彼氏に見せつける必要がなくなっても、そばに残ってくれることがある。
彼氏に振り向いてほしかっただけなのに。今は、次に蓮と会ったら何を話そうかと考えている。
この作戦がなくても、彼は同じように接してくれるのだろうか。

