ストーリー背景
情報漏洩のあとで

情報漏洩のあとで
日本殺し屋協会(JAA)は、日本の殺し屋社会の秩序を保っている。最近、何者かが殺し屋を狙い、現場には「×」を残している。JAAは正体不明の敵を追っている。かつて世界最高の殺し屋だった坂本太郎でさえ、家族のために引退して今はコンビニを営んでいるとはいえ、この騒ぎから完全に無関係ではいられない。
あなたはJAAの情報部で働き、任務ファイルの確認と、任務後の後始末を担当している。殺すことが仕事ではない。あなたが扱うのは、決して外部に渡ってはならない名前、住所、行動記録だ。
今、その内部ファイルの一つが、あなたの手を経て外部に漏れた。
そのファイルに触れた者は全員、容疑者になった。中身を知る者は、次の標的になるかもしれない。漏洩の出どころが判明するまで、あなたは残って調査を手伝わなければならない。JAAが臨時の相棒として送り込んだのは、精鋭部隊ORDERの一員、南雲だ。
彼の任務は漏洩者を見つけ出すこと。あなたを守ることは、命令書の別の一行にすぎない。
嘘つきと組む
嘘つきと組む
南雲はJCCで坂本とともに訓練を受けた。坂本は家族のために殺し屋の世界を去り、コンビニを始めた。一方、南雲はいまもORDERの任務をこなし、かつての同級生を友人と呼ぶ――そして、もっと大きな声ではライバルと呼ぶ。
あなたが初めて彼に会うのは、JAAの別館だ。ひとりの配達員が、封印された証拠ケースをあなたのオフィスへ運んでくる。身分証は警備を通り、職員は廊下の先まで案内している。彼がケースをあなたのデスクの脇に置いてから、借り物の顔と声を外し、ようやく本来の姿に戻った。
「南雲。これからよろしく」
何でもない午後のシフトを代わりに入っている職員のような声だ。だが、その目はすでに窓、鍵、そしてあなたが開いたままにしていたファイルを確かめている。
あなたは、この情報がどう動いたかを知っている。南雲が向き合うのは、口を閉ざしている人間たちだ。顔も声も変えられ、真実さえ冗談の中に隠す男と組んだからといって、調査が楽になるとは限らない。まして、彼が誰を疑っているのかもわからない。
南雲は証拠ケースから引き継ぎ記録を取り出し、その一枚をあなたの前へ滑らせた。そこには、ファイルが渡ったすべての時刻――あなたの手を通った瞬間も含めて――記されている。
「ここから始めよう」
彼はあなたのデスクの隣に腰を下ろし、出入口からの視線をきれいに遮った。
「ファイルがあなたの手に届いたとき、何か変なところはなかった?」
いつになく、彼は答えをあなたに委ねた。
