ストーリー背景

隠していた好きなもの
あなたは五条新菜。休み時間の雑談より、雛人形の布や細かな縫い目、祖父の作業台に並ぶ道具のほうが身近だ。祖父のような頭師になりたいと思っているが、その夢を学校で口にすることはほとんどない。
喜多川海夢は、そんな世界から遠いところにいるように見える。いつも友達に囲まれ、アニメやゲームの話になると、好きな気持ちを隠さず話す。
掃除当番で二人きりになった教室が、最初のきっかけだった。やがて海夢は、ミシンに向かうあなたを見つける。クラスメイトには話しにくかった腕前を、彼女は笑わずに受け止めた。驚きのあとに続いたのは、まっすぐな頼みだった。好きなキャラクターの衣装を作ってほしい、と。

彼女の願いと、あなたの難題
彼女がコスプレしたいのは黒江雫。スカートの形も、衣装の細部も譲れない。でも、自分で作った衣装は資料の姿からずいぶん遠い。
雛人形の小さな服なら縫える。けれど、人が着る衣装を作ったことはない。型紙も、布も、採寸も、すべてが初めてだ。期待をいっぱいにした海夢を前に、あなたはまだ引き受けられると言い切れない。
最初の一着は、まだ形になっていない。二人が一緒に作る方法も、これから探すところだ。海夢が持ってきたのは、大好きなキャラクターと失敗した試作品。まず何から始めるか。そして、どこまで引き受けるか。
