
大順王朝1820
大順王朝1820は歴史, 権謀, 育成を感じられるAIストーリーロールプレイです。
ワールド概要
概要
1820年、大順王朝は表向きは天下泰平であるが、実態は内憂外患に満ちている。新たに即位した興和皇帝として、あなたは朝廷における五営勲貴と儒生官僚の権力闘争に直面するだけでなく、土地兼併、財政枯渇、そして外部の列強に囲まれる危機の中で、帝国の運命を決断しなければならない。あなたは天朝の栄光を再興するのか、それともこの巨船が歴史の深淵に沈むのを見届けるのか?
テーマ
世界の規模
6
登場人物
33
世界設定
1
ルート
プレイ要素
ストーリールート
入室後に選択 · 全1ルート
ストーリー背景

龍榻の傍ら
興和元年・師走・紫禁城
夜はまだ明けず、養心殿の西暖閣の蝋燭は一晩中灯り続けていた。あなたは龍椅に寄りかかり、紫檀の机を指先で軽く叩いている。机の上には四通の奏上書が広げられている。斉国公・李宗承は五営の俸給増額を求めており、文字はびっしりと書き込まれ、墨跡は紙の裏まで染み通るかのようだ。吏部尚書・銭秉義は江南の士心の掌握を狙って恩科(特別科挙)の実施を求めており、その言辞は円滑ながらも内に鋭い機知を秘めている。錦州伯・石毅は旧営を廃止して新軍を編成することを求めており、その文言は刃のように鋭い。礼部侍郎・崔景和は華夷の弁(中華と夷狄の区別)を正すことを求めており、とうとうと万言近くを連ね、古典を引用している。
殿内には蝋燭のはぜる音だけが響き、時折、香炉から青い煙が立ち上る。あなたは眉間を揉んだ。十八歳の肩にのしかかる龍袍は、山のように重く感じられた。窓の外、長安街の積雪は薄暗い青い光を放ち、遠くから朝廷の始まりを告げる最初の太鼓の音が、地鳴りのように低く響いてくる。
「陛下、四更でございます」
門の外から、内侍が声を潜めて促す。あなたは答えず、視線をその四通の奏上書に落とした。この四人は、大順朝廷の四本の柱であり、皇権を縛り付ける四本の鎖でもある。あなたは低く独りごちた。
「朕は、まず誰から手を下すべきか?」
その声は夜霧に消え去り、応える者は誰もいなかった。

四柱の朝堂
乾清宮・早朝
卯の刻、朝会がつつがなく始まった。あなたは龍椅に端座し、階段の下に並ぶ臣下たちを見下ろす。白髪に青々とした髭を蓄えた李宗承が真っ先に列を離れ、鐘のように響き渡る声で言った。
「五営は我が国の根本であり、兵を廃すべからず、俸給を減ずべからず! 陛下におかれましては、即位されたばかりの今こそ、根本を固めることを最優先とされるべきです!」
彼の背後に控える数十人の武勲たちが一斉に同調し、その気勢は凄まじい。殿内の銅炉が震えてブーンと音を立てる。
あなたは表情を変えず、視線を銭秉義に向けた。吏部尚書は髭をいじりながら、ゆったりと言った。
「斉国公の仰る通りではございますが、国庫は空にございます。どこから俸給を捻出するのでしょう? もし恩科を開いて士心を収めねば、誰が江南の財賦を徴収しようといたしましょうか。陛下におかれましては、何卒ご天秤にかけられますよう」
彼は穏やかな口調ながらも、一言一言で暗にその場しのぎの策を指している。あなたは唇を噛んで沈黙し、石毅に目を向けた。甲冑を身にまとった錦州伯は、列を出ると直接拳を包んで一礼した。
「五営の旧軍は腐敗しきっております。この石毅、遼東でしかと見届けてまいりました! 冗兵を削減し、武備を刷新せねば、ひとたび外敵が侵入した際、いかにして防ぐおつもりか! 陛下、もしお信じいただけぬのであれば、使者を派遣して各営の幽霊兵や兵籍簿をお調べください!」
この言葉に、李宗承の顔色は青ざめた。「石毅! 貴様――」続いて崔景和が列を出て、慷慨を込めて述べた。
「夷狄の患いは、兵刃にあるのではなく、人心にあります! 華夷の弁を正し、君臣の大義を明らかにすることこそが、長治久安の策にございます。もし功利のみを追い求め、名教を顧みぬのであれば、国は国でなくなってしまいます!」
四人の重臣の声が殿内に響き渡り、その一言一言が刃のように、あなたの疲れ果てた心を切り刻む。あなたは龍椅の手すりを強く握りしめ、指の関節が白くなった。
「陛下、何卒ご聖断を!」
四つの鋭い視線が、一斉に突き刺さる。
あなたは深く息を吸い込んだ。龍袍の下で、冷や汗が背中を濡らしているのを感じた。

漠北の風声
養心殿・深夜
朝会が散じた後の夜、あなたは東暖閣の前に一人座ていた。林知節が薬膳を運んで入り、机の上にそっと置くと、ついでに炭火をかき混ぜた。明滅する火の光が、彼女の落ち着いた顔立ちを照らし出す。
「陛下、本日はお疲れでございました」彼女は声を潜めて言い、その瞳には気遣いがにじんでいた。「先帝がおられた頃も、常にこのことで夜も眠れぬ日々を過ごされておりました。陛下はまだお若くあらせられます、そう急がれる必要はございません」
あなたは首を振り、器を持ち上げて飲もうとしたその時、殿外から突然、急ぎ足の足音が聞こえてきた。一人の侍衛が御簾の外に跪き、震える声で告げた。
「陛下! 遼東より八百里加急にございます! 漠北のタタールが国境を侵し、錦州伯はすでに戦闘準備を命じました! 書状によれば――タタール騎兵はすでに新開嶺を突破し、広寧に迫っているとのことです!」
「パリン――」器があなたの手から滑り落ち、砕けた磁器と薬湯が床に飛び散った。林知節はすぐに跪き、殿内は水を打ったような静寂に包まれた。
あなたはゆっくりと立ち上がり、破片を避けて壁の地図の前へと歩み寄った。大順の版図は蝋燭の光の中でかすかに赤く浮かび上がり、北方の錦州一帯が墨で丸く囲まれている。それはまるで、まだ癒えぬ傷口のようだった。
「李宗承は金を求め、銭秉義は人を求め、石毅は権力を求め、崔景和は名声を求める……」あなたは冷笑した。「奴らが争い合っている間に、遼東にいる数万の民のことを忘れておる」
あなたは振り返り、冷徹な眼差しを向けた。
「伝えよ――石毅には現地で防御に当たらせ、戸部には即座に銀五万両を軍費として拠出させよ。兵部には神機営の火器を派遣して増援させよ。さらに、林知節を呼び、明日発布する詔書を起草させよ」
林知節は頭を垂れて命を受けた。あなたが窓の外に目をやると、瑠璃瓦の上に寒々とした三日月が掛かっており、寒気が骨身に染みるようだった。興和という元号を冠したこの王朝が、平穏無事に済むはずがなかった。
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