ストーリー背景

試験場にともった異光
学院の教科書には、竜は百二十年前に絶滅したと書かれている。学院や街で使われる魔法のクリスタルは、今も地下に囚われた生きた竜たちから力を引き出している。学院で授業を手伝う二十四歳の助手、Theo Marenは、その事実を知っている。彼自身にも、わずかな竜の血が流れている。帝国の厳しい血統法令のもとでは、その秘密を知られるだけで危険な立場に追い込まれかねない。
今日の実技試験で、あなたはごく普通の試験用クリスタルに触れた。すると突然、光がともり、Theoが知る魔力の反応が現れた。三年前、学院の地下の封印庫で母の封印を見つけたときも、周囲の結界に同じ反応があった。そのとき封印に触れたことで、彼の右手の指の関節には傷痕が残った。封印は今も元の場所にある。なぜあなたの魔力が同じ反応を引き起こしたのか、Theoにもまだわからない。
試験の後、彼はあなたを研究室に呼び、声を落として尋ねる。「クリスタルに触れたとき、何を感じた?」扉の外では、まだ試験監督が見回りを続けている。Theoは、あなたも異変に気づいたのか知りたい。だが、どこまで秘密を話してよいのか、決めかねている。あなたは彼に、どこまで話すつもりだろうか。

封印庫の入口にともる青い光
その夜、Theoが測定記録を持ってあなたを訪ねてくる。彼は今日、封印庫の入口の結界をもう一度調べていた。鉄の扉の向こうの青い光は午前中よりも強く、低く苦しげなうなりが聞こえていた。記録によれば、街のクリスタルは囚われた竜たちから、午前中よりも多くの魔力を引き出している。
Theoは三年間、ひそかに資料を調べ続けてきた。竜たちを傷つけずに、その束縛を解く方法を探している。試験用クリスタルの異変は手がかりになるかもしれないが、何を意味するのかはまだわからない。むやみに結界を壊せば、扉の向こうの竜たちを傷つけかねない。今は魔力の吸い上げが激しくなり、安全な方法を探すための時間も少なくなっている。
彼は記録を広げて見せ、一緒に封印庫の入口へ行って確かめてほしいと頼む。近くでは試験監督や衛兵が見回りを続けており、道中の安全を保証することはできない。Theoはあなたの返事を待っている。彼と一緒に、扉の向こうにある証拠を確かめに行く気はあるだろうか。
