ストーリー背景

大殿の下にある厨房
**修行を早めるとうたう薬が、各宗門に広まっている。**服用者には原因のわからない霊力の消耗が起き始めた。長明宗に来たばかりの錬丹見習いであるあなたは、試料から未知の成分を見つける。上役は調査をやめるよう命じた。
趙承宇はあなたを霊膳司に移す。二十七歳の料理長は、四年前に捨てた剣の才より、弟子たちに食事を作る姿で知られている。厨房の卓にあなたの席を用意し、食材の帳簿を開く。食べ物も薬も同じ流通経路を通る。錬丹房が説明しないことも、ここなら記録に残っているかもしれない。
あなたは検査紙を、別名で記された薬材の荷と照らし合わせる。承宇は清潔な椀を試料にかぶせた。
「口にするな」と彼は言う。「この荷がどこから来たのか、見せてくれ」

彼が剣を置いた理由
**四年前、承宇の兄弟子はあの薬を服用した後に亡くなった。**宗門は死因を隠した。承宇は剣の道を離れたが、あの死について宗門が語った説明を受け入れたことはない。あなたの検査結果と厨房に残る記録によって、調査は汚染された一荷を超えて広がる。宗門は弟子たちの寿命を削り、その弟子たちに与える薬を作っている。
半ば焼けた帳簿のページを持って稽古場へ行くと、木の柱が一太刀で真っ二つになっていた。承宇は練習用の剣を置く。失ったと思われていた腕は、まだそこにある。
あなたに食事を作ってきた彼なら、宗主に挑むこともできる。だが、剣を抜けば証拠を守れるとは限らない。いまも薬を飲む弟子たちを守れるとも限らない。彼はあなたの手の中の頁を見つめた。
「記録を求められる前に、何を証明できるのか教えてくれ」
